憧れから、今。

自分が昔、憧れていたところがある。
1995年11月23日の秋葉原だ。
その日 Windows 95 日本語版が発売された。

Windows 95 の CD-ROM

Windows 95 の CD-ROM は今でも手元にある。
ただし、自分は単品を購入していないので、
パソコンに付いていた CD-ROM だったはずだ。

幸いにも YouTube にその映像が残っていた。

Windows に未来を感じていた。 当時は MS-DOS がまだ主流の時代。
しかも 大好きな風船を沢山配ってる。 自分にとって夢のような場所だ!
新幹線に乗って、東京に行って、風船と Windows パソコンを手にしたかった。

当時はまだインターネットが普及していないので、
このような映像はテレビで見ていた時代である。
なので、自分がテレビで見ている時にはすでに終わった後だ。


その後、パソコンは家電製品としても主力商品となり、
ビジネスツールとして必須アイテムとなった事は
現状の家電量販店や職場を見て誰もが分かっている事だろう。

Windows パソコンは多くの店で扱うようになり、
主力商品だから、フェア・キャンペーンと銘打って
ほぼ定期的にイベントを行うようになる。
家族向けであれば、当然子供の心も掴むために風船が催促アイテムになる。

自分の心を掴んでいたものがある。 NEC の バザールでござーる だ。

 バザールでござーる | NEC

当初は黄色いゴム風船にバザールが印刷されていたが、
それは単色から 2 色になり、更にゴム風船からアルミ風船へと進化した。

バザールでござーるの風船

年数が経過したからか、今ネット上でこの風船が出てこなくなってきたので、
部屋の中を探して、探して、ついに見つけた。
ゴム風船は左のバザールと、右のロゴが合わされたようなデザインだった。
この画像でも分かるようにアルミ風船になると、
シーズンに合わせてデザインも変えてきている。
それだけ当時 バザールでござーる が好評だったのだと実感できる。
実際、風船に限らず、非売品グッズもいろいろ作られた。

ゴム風船はさすがに年数が経過して膨らます事が困難になっているが、
アルミ風船は一部インクが抜けている部分があるものも、
現在も膨らます事ができる。風船の素材がそれだけ良い素材に変化した。
当然コストもかかるようになったはずだが、
アルミ風船にヘリウムを入れると数日浮力があるので、
期間中店内で浮かばせておくには良いアイテムだった。
期間が終わる時に子供に配れば良い。後片付けも少なくなる。
それで商品が売れれば催促ツールに十分だ。
商品一つで風船は何個つくれるだろう?
その何個かは自分が欲しかって、実際に手にする事ができた。

風船をもらっているわけだし、
いつか NEC のパソコンを購入する事も心に決めていた。


そして今、目の前がこの状態だ。

NEC のパソコン

よく見ると汚れているし、キズもある。Windows 7 時代のパソコンだ。
Windows 10 へアップグレードしていて、今も元気に稼働している。
このパソコンで YouTube を再生しながら、Web サイトを作ったりしている。

もう一台、NEC のサーバも元気に稼働している。
こちらは Windows Vista 時代のスペックで、Windows 10 がギリギリ動作する。
普段は Web ブラウザを起動する事もなく、サーバアプリだけなので、
それで問題なく使えている状況だ。

NEC のパソコンを選択してこんなに長く使っていられた。

でも、NEC を選択したのを決めた一因は バザールでござーる の風船だ。


ここでは NEC を出したが、その後実際に自分が足を運ぶ事になった
一時の秋葉原は VAIO の風船がよく配られていた。
当時からアルミ風船で長く VAIO カラーに合わせた紫色だったが、
配る時期によってハート型や星型に変化していたりした。
VAIO のデザインが気に入っていたので、
VAIO もその後実際に購入して一時期使っている。

パソコンに限らずだろう。
自分が 浜崎あゆみ や ユーミン(松任谷由実)を聞くきっかけは
CD 発売のキャンペーンで風船を配っていたのを手にしたのがきっかけだった。

 ふうせん・K 🎈 Fūsen K

カラオケで活動するきっかけは
カラオケ店舗の入口に風船が浮かんでいた事からだった。
今年 10 周年になるが、それ以前の 10 年はカラオケを歌っていなかった。
風船があっただけで、自分は長年していなかった事を行う大きな決断をした。

きっと大好きな風船は今後も自分に何かの道標をくれるのだろう。
そこに入った自分は本当に楽しい経験が多かったので、
今後もそんな事があった時は、それを受け入れたいと思っている。